富士山山麓を代表する縄文神社「河口浅間神社」(山梨県富士河口湖町)

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天下一の名峰富士山と縄文神社

日本最高の霊山・富士山は、縄文時代から信仰されていたと考えられます。そのお膝元は縄文神社だらけかもしれない!と意気込みましたが、富士山は活火山…。

噴火の影響で、神祀りの場所もずっと同じ場所にというのも難しいわけです。しかし、やはりありました。それが河口浅間神社さんです!

河口浅間神社の鎮座地は、河口湖を挟んだ御坂山地の山麓に位置するため、富士山の噴火や火砕流を直接受けていないから…と考えられます。

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境内には縄文ゆかりのあれこれが

周辺に遺跡が発見されており、また縄文時代の石器が祀られています。その最たるものは、この写真↓

参道の真ん中にお祀りされているこのお社は「波多志神社(はたしがみしゃ)」と呼ばれているのですが、なんと「石棒」がご神体です。拝礼してからのぞき込んでみてください。巨大な石棒がお祭りされています。おそらく縄文中期のものでしょう。

さらに、氏子総代の梶原さんから教えていただいたのがこちら↓。

(撮影・梶原さん)

境内からは少し離れますが、近くの遺跡から出土した柄鏡形敷石住居が、境内の片隅に移築されています。実は、この存在は教えていただくまで知りませんでした。ちょっとわかりにくい場所にありますので、本書の境内図を参考に探してみてください!

他にも、縄文の痕跡に溢れた河口浅間神社は、何度お参りしても、嬉しくなってはしゃいでしまいます。朗らかで優しいお社です。

*  *  *

『縄文神社 関東甲信篇』(双葉社刊)で詳細を掲載しています!!

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