これまで巡礼したなかでも印象深かった神社や、探索中の縄文神社の記録。
洞穴の神祀りを発祥とする名社「普天間宮」(沖縄県宜野湾市)
普天間宮社殿
宜野湾市は洞窟だらけ
沖縄本島中南部に位置する宜野湾(ぎのわん)市は、炭酸ガスを含む水に溶けやすい性質のある「琉球石灰岩」という地質が大半を占めているため、なんと133もの洞窟があるそうです。
これらの洞窟は、旧石器時代から人々の暮らしに役立ってきました。貝塚時代前期(沖縄県独自の歴史区分。縄文時代に相当)の遺跡も多く発見されて[続きを読む]
鵲森宮と元四天王寺と物部氏
なかなかバタバタしてしまい、関西のご報告が遅れております。とりあえず、森の宮遺跡で出会った大阪の縄文神社「森之宮神社」こと「鵲森宮」について調べようとして、神社さんにいただいた由緒書きを眺めていました。
すると、聖徳太子が物部守屋との戦いでの勝利を祈願して、勝利したら四天王像を造りお祀りすると誓願するという、有名なくだりが登場。そして勝利した聖徳太子は「[続きを読む]
大阪のサキ「上町台地」の縄文遺跡、神社を巡る!
森ノ宮遺跡(大阪市)
関西の縄文時代を知りたい
約1週間にわたる関西取材旅。無事、終了しました~!今回の旅は、関西の「サキ」を巡る旅。それは、関西の縄文神社を探すということで、「縄文神社」という新しい視界で、関西を歩いてみる、ということでした。
縄文神社を探すには、地形を調べたり、遺跡の位置を確認したり…という下調べから始めます。そう[続きを読む]
丸石神登場!?御柱のない諏訪神社「津金諏訪神社」(山梨県北杜市)
北杜市旧須玉町の「津金学校」
山梨県最北端に位置する北杜市は、平成の大合併で生まれた市で、山梨県最大の面積を誇ります。8町村が一つになったそうで、とにかく広い! 旧町名の範囲の方が、部外者からしてもしっくりいくかんじです。津金諏訪神社は、そんな北杜市北東部に位置する旧須玉町に鎮座します。
境内は、明治・大正・昭和の校舎が横一[続きを読む]
修験と縄文の接点を伝えるお社「長尾神社」(神奈川県川崎市)
多摩丘陵に残る修験の記憶
長尾神社が鎮座する川崎市多摩区は、多摩丘陵に位置します。なだらかな埼玉県に住む身からすると、その高低差は丘というよりもはや山。それもあってか、日本独自の山岳宗教である修験道の気配を強く感じる場所です。
長尾神社のすぐそばには中世の祭祀遺跡である五社塚があり、中世の行者さんの姿が目に浮かぶようです。長尾神社も[続きを読む]
東京と江戸文化が交わる聖地「諏方神社」(東京都荒川区)
西日暮里駅のあたりまで海
JR西日暮里駅のすぐそばには、切り立つように台地が迫り、その上には縄文遺跡が点在しています。貝塚なども発見されているので、縄文時代には、この付近が海の汀だったことがわかります。
諏方神社は、そんな台地上に鎮座しているお社です。眼下に西日暮里駅が見えて、規則正しい電車の発着がまるで川の流れのよう。
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