【都民の皆様!】こんな時だからこそお勧めしたい至高の縄文神社「二宮神社」(東京都あきる野市)

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気分転換が必要な時にこそ

四回目の緊急事態宣言が出てしまいましたね。オリンピックもどうなるのか心配ですが、しかし、また外出が思うようにできないのか…と、がっかりされた方も多いと思います。がっかりというレベルではないですね、もう限界だ、という方も多いのではないでしょうか。

私も、かなり凹みました。ようやくいろんな方と会って話ができると期待していたのに…(涙)。そんなふうに考えていると、またウツウツとした気持ちが増してしまいます。……いかんいかん。気分転換せねば…ですね!

東京都民の皆さんは、もっと強くそう感じておられるかもしれません。こんな時にこそおすすめしたいのが《縄文神社》です。今いる場所から、一瞬でも外側に出るような感覚を味わえる《縄文神社》なら、ひと息つけて、気分転換できるんじゃないかと思います。遠くには行きづらい。でも都内でしたら、ちょっとだけ気楽に動けるんじゃないでしょうか。

そこで、今回は一人でも行きやすく、《縄文神社》のエッセンス満載の「二宮神社」をご紹介したいと思います!

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東秋留駅から徒歩5分で到達できる至高の場所

取材いただく際にも、ついついまずお名前を挙げてしまってます。それぐらい大好きで、気持ちの良い最高の《縄文神社》が、二宮神社です。『縄文神社~首都圏篇~』でも、東京都セクションの冒頭を飾っていただいてます。

二宮神社根源の場所・お池。透明すぎて、魚が宙を泳いでいるように見えます。

二宮神社は、東京都西部のあきる野市に鎮座するお社です。秋留台地上にあり、台地崖線下に今もこんこんと湧水している「お池」がその根源と考えられます。

境内はもちろん周辺は遺跡だらけ。さらに、現在の本殿近くから祭祀を行ったとされる痕跡も発見されており、「祈りの場所」として継続されてきたと考える《縄文神社》的視点からして、まさしく「絵に描いたような」縄文神社なのです(詳しくは拙著に書かせていただいてますので、ぜひそちらも合わせてご覧ください!)。

東秋留駅の改札を出て右手に歩いてくと、5分ほどで右手にお池があらわれます。小さな橋を渡って、池を眺めていると、徐々に心が鎮まっていきます。

そして、お池のほとりにある小さなお社にお詣りします。

お池のほとりに鎮座する社宮社

このお社が「社宮社(しゃぐうしゃ)」。縄文に由来するのではないかと考えられている神・シャクジンをお祀りするお社です。宮司様のお話ではかつては違う場所に祀られていたとのことですが、現在は根源の地・お池を守護するようなベストポジションに鎮座しています。

こころが徐々に整っていく感覚

まるでガラスのように美しい湧水池を十分に味わってから、いよいよ本殿へ。横断歩道を渡り、立派な鳥居をくぐり、急こう配な石段を上っていきます。すると、高台にしずやかに鎮座する本殿と境内があらわれます。そして、吹き抜ける優しい風……。

台地上に佇む本殿。縄文時代の祭祀の痕跡は本殿右の奥あたりから出土しています。

まるで、別世界に来たような感じがします。お池で心が鎮まり、そのあとに石段を上るというプロセスもいいのかもしれません。何か、こころがリセットされるような心地がします。

厳かながら、優しい雰囲気。ここで私はいつも、ほっとして溜息をついてしまいます。「この場所は大丈夫。安全」そんなふうに考えている自分を見つけて、ちょっとびっくりします。安心感がすごいのです。

石段を上り切ったら、ぜひ振り向いてみてください。この眺めがまたいい!

荒波々伎神社と二宮考古館も必見!

本殿にお詣りしたら、左手から本殿をぐるりと回ってみましょう。本殿の周辺には、摂社がたくさんありますから、ゆっくりお詣りしながら一周して、そして参道右手に鎮座する「荒波々伎(あらはばき)神社」にお詣りします。

荒波々伎神社

荒波々伎神社は、アラハバキ神をお祀りするお社です。この神様も社宮社と同じく、縄文時代からの古い信仰に由来しているのではないかと考えられています。このお社が、二宮神社に鎮座しているというのは、やはり必然のように感じます。

二宮考古館

お詣りが済んだら、隣接する二宮考古館へ。こちらには、境内や周辺の遺跡の出土品などが展示されていて、見ごたえバッチリ。本でもご紹介している「顔面把手」や「蛇体装飾付土器」もみることができます。こういう土器を作ったり使ったりした人たちが、この場所に住んでいたんだなあ、と想像すると、とても豊かな気持ちになります。

そう考えますと、本殿にお詣りして、先に考古館に行く方がいかもしれませんね。考古館で土偶や土器を拝見してから、境内に戻ってぐるりとお詣りするほうが、より「縄文マインド」で二宮神社を体感できるかもしれません。

 ***

家にこもっていると、気もちを切り替えるのは難しいですよね。都内にお住まいの方は、電車を乗り継いで、東京の別天地・二宮神社へお詣りしてみてくださいね。

二宮神社
 基本情報:東京都あきる野市二宮2252 
 縄文情報:二宮考古館(神社に隣接)

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