東京と江戸文化が交わる聖地「諏方神社」(東京都荒川区)

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西日暮里駅のあたりまで海

JR西日暮里駅のすぐそばには、切り立つように台地が迫り、その上には縄文遺跡が点在しています。貝塚なども発見されているので、縄文時代には、この付近が海の汀だったことがわかります。


諏方神社は、そんな台地上に鎮座しているお社です。眼下に西日暮里駅が見えて、規則正しい電車の発着がまるで川の流れのよう。

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谷根千散歩に新しい切り口を

元々この界隈は、「谷根千」とも呼ばれる、華やかな江戸文化の気配に満ちた場所。その中心地の一つが諏方神社なのです。江戸っ子の粋が、境内のそこかしこで匂い立つようです。今と昔が渾然とする風景は、これぞ東京だなあと、うっとりします。

夏の例大祭で拝見した江戸の里神楽(松本社中、国重要無形民俗文化財)


西日暮里駅からすぐにお参りできますので、東京の皆様もぜひ一度お参りしてみてください。ゆったりとした優しい雰囲気に、ホッと一息つけるのではないかと思います。

また、日暮里駅から行くのもお勧め。少し歩きますが、台地をだんだん登っていく感じもいいですし、静かな寺町の風情もまた素敵です。その際には、ぜひ延命院というお寺さんにもお参りを。

境内周辺から、縄文後期の貝塚・延命院貝塚が発見されています。大森貝塚に次いで二番目に発見された貝塚で、地形的に、なるほどなあと感じさせてくれます。

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『縄文神社 関東甲信篇』(双葉社刊)に掲載しています!!

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