
『常陸国風土記』には、天の大神の社、坂戸社、沼尾社の三柱で「香島の天の大神」とあり、鹿島神宮の成り立ちにかかわる重要な存在だったことがうかがえます。そして鹿島神宮と同じく、境内周辺は台地上にあって、遺跡が発見されています。現在は鹿島神宮の境外摂社とされており、約7キロほど北方(車で10分ほど)の位置に鎮座しています。

森の中にポツンと鎮座しているんですが、この森が素晴らしい。濃い社叢は生命力に溢れていて、深い森なのに、暗くないのです。木漏れ日が地面に反射して、気持ちの良い風がとおります。
そんなわけでぜひとも皆様にもお参りいただきたいのですが、場所がかなりわかりにくいのです。実は1度目にはたどり着けず、リベンジしました。所在地はメモしていったので、Googleでたどり着けるだろうと思っていたんですが、入口がわからず。2度目には、お参りされているみなさんのブログなどを参考にして、ようやく到達できました。
Google検索のガイドで示される地点ですと、入り口にはたどり着けません。集落の方に浄念寺さんという浄土真宗のお寺さんがありますので、そちらの前の道を東に直進してくださいね。そして200mほど行ったら、左手の細い道を進みます。

この道がまた、車一台通れるくらいの住宅街の道なので、めちゃくちゃ不安になります。かなり分かりにくい道ですので、お参りされる皆様も注意してくださいね。でも、境内の入り口には小さな駐車場があり、3台ほど置けると思います。そういう意味では安心です。
鹿島神宮にお参りされたら、ぜひとも沼尾神社にもお参りください!そして、もう一つの坂戸神社もですね。古代にはこの三社でもって、カシマの神とされていたことを思うと、三社を巡拝するのが正しいような気がします。
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『縄文神社 関東甲信篇』(双葉社刊)で、鹿島神宮とのかかわりなどについて詳細を掲載しています!!
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