長野 黒曜石の交易路と下諏訪の神「諏訪大社下社春宮」(長野県下諏訪町)+駒形稲荷神社 黒曜石生産地・和田峠と砥川 諏訪大社は、諏訪湖の北東に下社の二社、西南に上社の二社があり、成り立ちも歴史もそれぞれで、実に多彩な表情を持っています。 諏訪大社下社春宮は、黒曜石産地としても有名な和田峠付近を水源として諏訪湖に流れ着く砥川の河岸に鎮座しています。この境内の周辺には、取り囲むように台地があり、その台地上には縄文時代の大集落跡が発[続きを読む] 2024.02.12 長野
群馬 水の女神が住まうテーブルマウンテン「荒船神社」(群馬県下仁田町) 山上の平地と不思議な湧水 群馬県西部、長野県との県境に位置する荒船山は、いわゆるテーブルマウンテン。山の上に船が載ったかのように見える形は個性的で、まさしく奇峰です。 艫岩 山上にフラットな平地があり、豊富な湧水もあるという不思議なお山で、古来女神の住処として信仰されてきました。上野国一宮である貫前神社の主祭神のひと柱・姫大神は、荒船[続きを読む] 2024.02.05 群馬
栃木 清々しくも可憐な聖地「鹿嶋神社〔玉田町〕」(鹿沼市玉田町) 時代を越えた文化の要衝地・鹿沼 栃木県鹿沼市は、歴史と文化豊かな美しい場所。関東平野各地から、日光へと至る街道の中継点に位置します。面白いもので、街道というのは、縄文の道と重なることも多いんですね。やはり、人が移動するのに適した場所は、時代を越えるのかもしれません。 そんな鹿沼には縄文遺跡も多く、縄文神社もいくつもあります。『縄文神社 関東甲信篇』[続きを読む] 2024.02.04 栃木
群馬 名峰赤城山と縄文以来の聖地「赤城神社〔三夜沢〕」(群馬県前橋市) 群馬県を代表する明峰・赤城山 群馬県には名山と謳われる山がたくさんありますが、中でも赤城山、妙義山、榛名山は上毛三山と呼ばれて親しまれています。 赤城神社はその名の通り赤城山を御神体とする神社で、本社とされる説のあるお社が山麓と山頂に三社鎮座しています。どのお社も素晴らしく、いずれが本社と定め難いのは、お参りすれば納得。そして三社ともに縄文[続きを読む] 2024.02.02 群馬
埼玉 聖山ポンポン山に鎮座するおっとり縄文神社「高負(たかお)彦根神社」(埼玉県吉見町) のんびりゆったり… 私は埼玉県東松山市の出身なので吉見町は隣町。高負彦根神社さんは、遠足や両親に連れられて何度も通った親しみ深いお社です。 村の鎮守さんと言った感じで、優しい雰囲気のお社は、実は式内社。そして周辺には縄文遺跡も確認されています。 不思議な音が響く巨岩と湧水と谷津 社殿の後ろ[続きを読む] 2024.02.01 埼玉
茨城 母なる名泉が作り上げた水の聖地「泉神社」(茨城県日立市) 有史以来ずっと称えられた名泉がご神体 日立市の海岸からちょっと内側のエリアに湧く、びっくりするほど美しい泉が御神体のお社です。まずはとにかく、こちらの写真をご覧ください! この泉は古くから有名で、8世紀に書かれた地誌『常陸国風土記』にも「密筑(みつき)の大井」として登場しています。泉は台地の崖下に位置していて、少し高いところに本殿社[続きを読む] 2024.01.30 茨城