丸石神登場!?御柱のない諏訪神社「津金諏訪神社」(山梨県北杜市)


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北杜市旧須玉町の「津金学校」

山梨県最北端に位置する北杜市は、平成の大合併で生まれた市で、山梨県最大の面積を誇ります。8町村が一つになったそうで、とにかく広い! 旧町名の範囲の方が、部外者からしてもしっくりいくかんじです。津金諏訪神社は、そんな北杜市北東部に位置する旧須玉町に鎮座します。

境内は、明治・大正・昭和の校舎が横一列に並ぶ「津金学校」の敷地に隣接しています。この地は、戦国時代には津金衆のお城だった場所でもあり、実に魅力的な歴史遺産の宝庫なのです。そしてもちろん縄文遺跡も発見されてまして、「出産文土器」と呼ばれる有名な顔面把手付土器が出土しています。


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甲州ならではの縄文神?「丸石神」

明治と大正の校舎の間の道の正面に、津金諏訪神社は鎮座しています。境内はなんとも朗らかな空気に溢れていて、ホッとします。

私がお詣りした時には、社殿の前の扉が、思い切りあけ放たれていて、中の様子がよく見えました。きれいに掃除されていて実に清々しく、本殿にむかって風が通り抜けていくのが感じられました。お参りしている私も、優しい風に頭をなでられたような気がして、いい気分。きっと本殿の神様もご満足だろうと頷きます。

そして社殿の右手に目を転じると、山梨県ならではの丸石神もお祀りされてました。少し楕円形ですが、これはあの噂の丸石神では!?と興奮するワタクシ。

山梨県では神社や街角、一般のお宅のお庭などに丸い石を祀る風習があるんですが、丸石は縄文遺跡からも発見されるので、縄文の信仰をつなぐ存在なのではないかと想像しています。

下津金の道祖神。中央の石は石棒の軸部分に見える。

津金学校には宿泊施設もあるので、いつか絶対に止まりに行くぞ!ともくろんでいます。そして、ゆっくりと周辺をお散歩したいなあと思うのです。

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『縄文神社 関東甲信篇』(双葉社刊)に詳細を掲載しています!!

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