これまで巡礼したなかでも印象深かった神社や、探索中の縄文神社の記録。
鵲森宮と元四天王寺と物部氏
なかなかバタバタしてしまい、関西のご報告が遅れております。とりあえず、森の宮遺跡で出会った大阪の縄文神社「森之宮神社」こと「鵲森宮」について調べようとして、神社さんにいただいた由緒書きを眺めていました。
すると、聖徳太子が物部守屋との戦いでの勝利を祈願して、勝利したら四天王像を造りお祀りすると誓願するという、有名なくだりが登場。そして勝利した聖徳太子は「[続きを読む]
大阪のサキ「上町台地」の縄文遺跡、神社を巡る!
森ノ宮遺跡(大阪市)
関西の縄文時代を知りたい
約1週間にわたる関西取材旅。無事、終了しました~!今回の旅は、関西の「サキ」を巡る旅。それは、関西の縄文神社を探すということで、「縄文神社」という新しい視界で、関西を歩いてみる、ということでした。
縄文神社を探すには、地形を調べたり、遺跡の位置を確認したり…という下調べから始めます。そう[続きを読む]
丸石神登場!?御柱のない諏訪神社「津金諏訪神社」(山梨県北杜市)
北杜市旧須玉町の「津金学校」
山梨県最北端に位置する北杜市は、平成の大合併で生まれた市で、山梨県最大の面積を誇ります。8町村が一つになったそうで、とにかく広い! 旧町名の範囲の方が、部外者からしてもしっくりいくかんじです。津金諏訪神社は、そんな北杜市北東部に位置する旧須玉町に鎮座します。
境内は、明治・大正・昭和の校舎が横一[続きを読む]
修験と縄文の接点を伝えるお社「長尾神社」(神奈川県川崎市)
多摩丘陵に残る修験の記憶
長尾神社が鎮座する川崎市多摩区は、多摩丘陵に位置します。なだらかな埼玉県に住む身からすると、その高低差は丘というよりもはや山。それもあってか、日本独自の山岳宗教である修験道の気配を強く感じる場所です。
長尾神社のすぐそばには中世の祭祀遺跡である五社塚があり、中世の行者さんの姿が目に浮かぶようです。長尾神社も明治以前[続きを読む]
東京と江戸文化が交わる聖地「諏方神社」(東京都荒川区)
西日暮里駅のあたりまで海
JR西日暮里駅のすぐそばには、切り立つように台地が迫り、その上には縄文遺跡が点在しています。貝塚なども発見されているので、縄文時代には、この付近が海の汀だったことがわかります。
諏方神社は、そんな台地上に鎮座しているお社です。眼下に西日暮里駅が見えて、規則正しい電車の発着がまるで川の流れのよう。
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黒曜石の交易路と下諏訪の神「諏訪大社下社春宮」(長野県下諏訪町)+駒形稲荷神社
黒曜石生産地・和田峠と砥川
諏訪大社は、諏訪湖の北東に下社の二社、西南に上社の二社があり、成り立ちも歴史もそれぞれで、実に多彩な表情を持っています。
諏訪大社下社春宮は、黒曜石産地としても有名な和田峠付近を水源として諏訪湖に流れ着く砥川の河岸に鎮座しています。この境内の周辺には、取り囲むように台地があり、その台地上には縄文時代の大集落跡が発[続きを読む]