長野 静かな山里に佇む豪奢なお社「熱田神社」(長野県伊那市) 高遠城と五郎君と中村彰彦先生 実は私。高遠に思い入れがございます。以前、担当させていただいた中村彰彦先生の歴史小説『疾風に折れぬ花あり 信玄息女松姫の一生』(PHP研究所)は、高遠城のシーンから始まるのです。 高遠城の城主は、武田信玄の五男・仁科五郎盛信。本物語の主人公・松姫(のちの信松尼)の同母兄にあたる人です。五郎さんはいかにも武田一族[続きを読む] 2025.02.03 長野
長野 黒曜石の交易路と下諏訪の神「諏訪大社下社春宮」(長野県下諏訪町)+駒形稲荷神社 黒曜石生産地・和田峠と砥川 諏訪大社は、諏訪湖の北東に下社の二社、西南に上社の二社があり、成り立ちも歴史もそれぞれで、実に多彩な表情を持っています。 諏訪大社下社春宮は、黒曜石産地としても有名な和田峠付近を水源として諏訪湖に流れ着く砥川の河岸に鎮座しています。この境内の周辺には、取り囲むように台地があり、その台地上には縄文時代の大集落跡が発[続きを読む] 2024.02.12 長野
長野 縄文文化の中心地・井戸尻に鎮座する縄文神社「池生神社」(長野県富士見町) 縄文文化の最高峰と称えられる井戸尻遺跡群 一万年以上続いた縄文時代で、特に文化が爛熟したとされるのが縄文中期。中でも八ヶ岳周辺の中部高地地帯には、素晴らしい遺跡が数多く発見されています。 長野県富士見町の井戸尻考古館は、そんな中部高地を代表する井戸尻遺跡群のただなかにあり、遺跡から出土したお宝が目白押し。その豪華さ、[続きを読む] 2024.01.27 長野
長野 縄文以来の信仰を伝える縄文神社「諏訪大社上社前宮」(長野県茅野市) 『縄文神社 関東甲信篇』発売を記念し、Facebook、X(旧Twitter)、インスタで【いちにちいち縄文神社】と題して、今作でご登場いただく縄文神社を一日一社ご紹介しています。その掲載分を少し編集しまして、本サイトでも掲載することにしました。そのため、本サイトのほかのお社よりも短めの文章になります。本文ページはカラーではないので、本ページのカラー写真や動画などを、本の内容[続きを読む] 2024.01.08 長野
長野 湧水の名所・松本に鎮座する縄文神社「千鹿頭神社」(長野県松本市) 日本列島の真ん中で… 松本市は長野県の中央に位置する都市で、フォッサマグナ(中央地溝帯)が形成する盆地に位置しています。フォッサマグナですからね。ざっくり言えば、この盆地の周辺の西側が西日本。東側が東日本だと思っていいわけですよね。日本列島でも最大級の境界線の地帯が、長野県だと考えると、改めてアツい……。日本の真ん中、中空、と言いますか。今回ご紹介したい「千鹿頭[続きを読む] 2022.02.27 長野