北関東(茨城、栃木、群馬)の縄文神社。

思い浮かべるだけで、思わずニッコリしてしまう朗らかさ「三島神社」(群馬県太田市)
足尾銅山に連なる残丘のはしっこ
ここ数日、すっかり春めいてきましたね。こんな陽気だと、仕事なんて投げ出して、お散歩に出かけたくなります。幸いなことに、明日はまいまい東京さんのツアー日です。大森貝塚を皆さんでお散歩できるので、今からワクワク。
うららかなお天気で、ふと思い浮かんだのは、群馬県は太田市に鎮座する「三島神社」。「縄文神社」[続きを読む]

豊かな湧水を祀り続ける聖なる場所「中根八幡神社」(栃木県栃木市)
古東京湾の最深部=現在の渡良瀬遊水地
縄文時代には、今よりも内陸部まで海が入り込んでいたことはよく知られています。特に7000年前頃(縄文前期)にはもっとも海面が上がり、現在の渡良瀬遊水地付近まで海が来ていました。渡良瀬遊水地は、埼玉・栃木・群馬・千葉の四県にまたがる大規模な遊水地ですが、現在の東京湾から考えると、相当に内陸に位置します。縄文時代にはこんなにも海[続きを読む]

生命力に溢れた森に鎮座するカシマ神のお社「沼尾神社」(茨城県鹿嶋市)
『常陸国風土記』には、天の大神の社、坂戸社、沼尾社の三柱で「香島の天の大神」とあり、鹿島神宮の成り立ちにかかわる重要な存在だったことがうかがえます。そして鹿島神宮と同じく、境内周辺は台地上にあって、遺跡が発見されています。現在は鹿島神宮の境外摂社とされており、約7キロほど北方(車で10分ほど)の位置に鎮座しています。
森の中にポツンと鎮座[続きを読む]

水の女神が住まうテーブルマウンテン「荒船神社」(群馬県下仁田町)
山上の平地と不思議な湧水
群馬県西部、長野県との県境に位置する荒船山は、いわゆるテーブルマウンテン。山の上に船が載ったかのように見える形は個性的で、まさしく奇峰です。
艫岩
山上にフラットな平地があり、豊富な湧水もあるという不思議なお山で、古来女神の住処として信仰されてきました。上野国一宮である貫前神社の主祭神のひと柱・姫大神は、荒船[続きを読む]

清々しくも可憐な聖地「鹿嶋神社〔玉田町〕」(鹿沼市玉田町)
時代を越えた文化の要衝地・鹿沼
栃木県鹿沼市は、歴史と文化豊かな美しい場所。関東平野各地から、日光へと至る街道の中継点に位置します。面白いもので、街道というのは、縄文の道と重なることも多いんですね。やはり、人が移動するのに適した場所は、時代を越えるのかもしれません。
そんな鹿沼には縄文遺跡も多く、縄文神社もいくつもあります。『縄文神社 関東甲信篇』[続きを読む]

名峰赤城山と縄文以来の聖地「赤城神社〔三夜沢〕」(群馬県前橋市)
群馬県を代表する明峰・赤城山
群馬県には名山と謳われる山がたくさんありますが、中でも赤城山、妙義山、榛名山は上毛三山と呼ばれて親しまれています。
赤城神社はその名の通り赤城山を御神体とする神社で、本社とされる説のあるお社が山麓と山頂に三社鎮座しています。どのお社も素晴らしく、いずれが本社と定め難いのは、お参りすれば納得。そして三社ともに縄文[続きを読む]