【自分で解説(2)】『縄文神社 関東甲信篇』探し方と楽しみ方

「プロローグ」より

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縄文神社の探し方と「縄文ロケーション」

プロローグで「縄文神社を探してみよう」という項目に、縄文神社がありがちな地形・環境条件「縄文ロケーション」をご紹介しています。

前作をご覧くださった方は、気づいてくださってるかなと思いますが、ちょっと並べ方や表現が変わってますし、項目が一つ増えています。

実は前作以降巡拝を重ねる中で、こんな並びがしっくりいく…と思ったからなのです。これをなんとなく覚えておくだけでも、縄文神社にピンとくるような回路が設定できると思いますので、ぜひご参考にしてみてください。

「武藤さんは、どうやって縄文神社を見つけてるんですか?」と聞かれたことがあります。

私の方法は、ド直球。まずは式内社(平安初期の法典『延喜式』にリストアップされた神社)を確認し、『日本の神々』シリーズを読んで神社についてインプット。次に、遺跡地図や地域の資料・報告書を調べて、条件的に当てはまる神社さんをリストアップします。そして、できる限りお参りしてみます。

それから、該当地域に式内社が鎮座している場合は、縄文神社の条件に当てはまらなくても、お詣りすると決めていました。というのも、式内社は、縄文遺跡の上にない場合でも、その地域を知るためのヒントが転がっているからです。地元の史誌などは、式内社を中心として論展開していることも多いので、まずは知っておきたいポイントとも言えます。情報の中心点とでもいいましょうか。

そうしてはじめは手探りですが、地域に赴いて、資料館や図書館に立ち寄りながら、神社にお参りしていきます。すると、だんだん地域の空気に身が馴染み、その地域の文化的傾向のようなものも感じられるようになるのです。そうすると少し奥へ潜れるんでしょうね。初めはピンと来ていなかった大切なことに気づいて、もう一度お参りする…。そんなことを繰り返すのです。

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武藤の「ほぼ修行」な巡拝方法

自分でいうのもなんですが、われながら実にストイック。神社さんへのお参りは、夏でも16時半まで、冬は15時半にはいかないと、暗くて怖い(びびり)。つまりお参りできる時間が限られているということなんですね。そのため、朝8時ごろには現地に入り、お参りスタート。

食いしん坊なので、昼ご飯はできるだけ地元のかたに人気なものを食べたいと思い、事前に調べていきます。しかし人がいないような場所に神社があることも多く、周辺に食事ができる場所がないこともあります。そんな場合は、産直で買っておいたお弁当やコンビニのサンドイッチなどで済ませます。夜は図書館で資料を探すため、夕飯はコンビニ弁当が多いかも…という、なかなかハードな内容です。

境内の甘味処はまさにオアシス。お団子とか絶対食べちゃう(鹿島神宮にて)

何カ所か同行してくれた編集の山上さんは、「なにこれ、朝から晩まで詰め込みすぎ!修行みたいだよ?!」といって、美味しいランチや夕ご飯を御馳走してくださいました。その分、お参りできるお社の数が減ったりしましたけど(あれ?)、やっぱり一人じゃなくて、誰かと一緒に美味しいものを食べたり、お参りしたりするのは楽しかったです。

私の方法は、確かにほぼ修行かもしれません。そんなふうに巡拝してます~とお世話になっている修験の師匠にお話ししたら、「へたな行者よりよっぽどお参りしてるよ」と爆笑されました。

このような方法は、なかなか骨が折れますので、皆様には、まずは本書にご紹介している神社さんで気になったお社に何社かお参りいただくのをおススメします。

そして、お参りするにしても、一日三社くらい。地元の資料館などに立ち寄ったり、美味しい地元料理やスイーツやお酒をいただいて、巡ってくださいね!

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